フッ素を使わない歯磨きペーストをご紹介します

芝浦桂歯科診療所では8月よりフッ素(フッ化物)が入っていない歯磨きペーストの取り扱をはじめました。

今回芝浦桂歯科診療所で取り扱いを始めた「米国デザートエッセンス社」のペーストは、天然の成分で作られた爽快な歯磨きペーストです。細部にまでこだわった処方により毎日の口腔ケアが今まで以上に向上することが期待されています。

 

また、フッ素フリー(フッ素を使わない)、ヴィーガン、動物実験をしないクルエルティフリー、Non GMO(遺伝子組み替えを含まない)など、私たち人間にも、動物にも地球環境にも優しいペーストとなっています。

 

デザートエッセンス社のおよそ12種類あるペーストの中から、芝浦桂歯科診療所ではというかボクが実際にいくつか購入してみて使用し、フレーバーや使用感、機能性などをいくつかのテストを行い、日本人でも比較的馴染みやすいかなと思われるフレーバー2種類のペーストをご紹介することになりました。

 

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画像向かって右から

◎「ココナッツミント」です。

オーガニックココナッツオイルを配合。それに加え、重曹、海塩、クエン酸亜鉛、そしてオーストラリア産のティートリーオイルを配合しています。

 

古代アーユルヴェーダにおいてのオイルプリングをインスパイアした歯磨きペーストです。お口の中には無数の虫歯や歯周病の原因菌が生息しています。ココナッツオイルやティートリーオイルによって歯周病の原因菌や虫歯の原因となる糖酸から歯を守ります。また、フッ素フリーであること、重曹により歯表面の汚れがすっきり除去でき、更にスペアミントにより息を爽やかに保ちます。

 

ボクが個人的に使用した感想として、歯磨きペーストの基本としての性能はもちろんきちんとお仕事してくれますが、なんといってもココナッツの優しい使い心地が夜お休み前の時間のブラッシングにぴったりだなと思いました。というのもあまりミント辛くなく刺激がないタイプなので寝る前に目が覚めてしまう!なんてこともありません。お休み前のブラッシングとしてオススメです。

 

次に画像左側の

◎「ミント」です。

こちらもフッ素フリーのティートリーオイル配合のペーストで、重曹と海塩が優しくプラークを除去、ティートリーオイルの作用で歯周病、虫歯に対して優れた効果を発揮します。

またペパーミントオイルにより爽やかな息を保ちます。

 

話しはそれますが、先程のココナッツミントにも入っていたティートリーオイル、古くから優れた薬効があることを先人たちは知っていました。例えば、オーストラリアの原住民は例えば感染症をおこした創傷を治すのに役立てていたそうです。1900年初頭にはヨーロッパにも広まり、アメリカなどでもティートリーオイルの抗感染力、抗真菌力があることに着目され研究がなされました。

現在では石鹸やデオドラント剤、殺菌消毒剤、エアフレッシュナーなど幅広い製品に配合されています。

 

さて、肝心な「ミント」の使用感ですが、重曹の作用で歯の表面のザラザラした汚れはスッキリと落としつるつるです。またちょっとした着色も綺麗に落としますよ。フレーバーのペパーミントの爽快感がかなりあり、朝やお昼間の歯磨きにぴったりだなと感じました。また、ティートリーオイルの作用により歯周病対策としての効果も期待されます。

また、こちらのペパーミントはフレーバーのクセが少なく、今まで一般的に市販されていた化学的な歯磨きペーストを使用されていた方が何の違和感もなく移行できるフレーバー、使用感だと思います。

個人的には、朝昼間は「ミント」就寝前には「ココナッツミント」がオススメです。

 

まとめ

 

日本において、市販されている歯磨きペースト、また私たち歯科医院で販売している歯磨きペーストにおいてもほぼ100%に近い割合で当たり前のようにフッ素(フッ化物)が含まれています。ペーストに含まれているフッ化ナトリウムはフッ素とナトリウムが結合して出来た化合物です。一般的には歯のエナメル質に取り込まれ歯を強化し、虫歯菌の酸に対して抵抗力を高めるといわれています。

適正な使用量を守れば直ちに中毒になることはありません。

しかしながら、近年特に成長期の子供への使用に対しての弊害、IQの低下への関与や甲状腺への蓄積、神経毒性として神経発達経路への関与、それぞれ「可能性としても」ですが気になる事柄です。

また、欧米のオーガニックのスーパー等ではフッ素(フッ化物)が入っていない製品がズラッと並んでいます。このことからも分かるように、既に気がついている人たちはフッ素フリーのペーストを使っています。

個人的に思うのは、ペーストにフッ素(フッ化物)が入っていないからといって虫歯のリスクが高まるとは考えにくく、それよりも、毎日しっかりブラッシングをすること、フロス、歯間ブラシの徹底を図る方が安全ですし、毎日の口腔ケアにはとても有意義だと考えています。

極端に言えば、適切な方法でブラッシング、フロス、歯間ブラシを毎日徹底すればそうそう虫歯にはなりません。

いかがでしたでしょうか。

芝浦桂歯科診療所ではフッ素(フッ化物)を含まないペーストの取り扱いを始めました。今しばらくは、フッ素(フッ化物)を含む製品も併売することから、考え方としてダブルスタンダードにはなり矛盾を抱えてはいるのですが、「選択肢が広がる」こと、「選べる」ということはとても大切ではないでしょうか。

先ほどもお話ししましたが、基本はブラッシング、フロス、歯間ブラシの三本柱です。芝浦桂歯科診療所では、皆さんがきちんとご自身でケアができるようになるまでしっかりサポートしてまいります。

ではまた次のコラムでお会いしましょう。

 

 

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